消化器症状
消化器症状

子どもは胃腸の機能が未熟なので、ちょっとしたことで嘔吐しやすく、「急に吐いた」と慌てる保護者の方も多いかと思います。嘔吐は、感染症・食べすぎ・乗り物酔い・咳込みなど様々な原因で起こります。嘔吐後の様子、水分がとれるか、ほかの症状がないかを確認することが大切です。
胃腸炎
(嘔吐下痢症)
子どもの嘔吐でもっとも多い原因です。ノロウイルス・ロタウイルスなどが原因で、突然の嘔吐から始まり、その後に下痢・発熱を伴うことが多いです。嘔吐は半日程度でおさまることが多く、下痢は数日続きます。脱水にならないよう水分補給を優先しましょう。
腸重積
3か月〜2歳ごろの乳幼児に多く、腸の一部が腸の中に入り込んでしまう病気です。15分くらいの周期で繰り返す激しい腹痛・嘔吐・イチゴジャムのような血便が特徴です。早急な処置が必要なため、これらの症状が見られたらすぐに受診してください。
肥厚性幽門狭窄症
生後2〜8週ごろの赤ちゃんに見られ、胃の出口(幽門)が狭くなって母乳やミルクが通りにくくなる病気です。嘔吐がだんだん頻回になり、最終的には授乳後に毎回噴水のように勢いよく吐くようになります。
胃食道逆流症
乳児期の胃は、胃内の食物が逆流しやすく、哺乳不良や授乳後の嘔吐の原因になります。授乳後にしっかりげっぷを出させましょう。
頭部外傷後の嘔吐
頭を打った後に嘔吐が続く場合は頭蓋内の異常が考えられます。1回の嘔吐でも、頭を打った直後や意識の変化・ぐったりしている場合はすぐに受診してください。
乗り物酔い
・心因性
乗り物酔いや緊張・ストレスが原因で嘔吐することもあります。繰り返す嘔吐や体重減少が見られる場合は、ほかの原因を確認するためにご相談ください。
便がいつもより水っぽくなって量が増えた状態が下痢です。子どもは腸が未熟なため大人より下痢になりやすく、ウイルス性胃腸炎の季節には特に多く見られます。水分がとれているか・脱水がないか・活気があるかどうかの確認が大切です。
感染性胃腸炎
(ウイルス性・細菌性)
下痢でもっとも多い原因です。ノロウイルス・ロタウイルスなどのウイルス、またはカンピロバクター・サルモネラなどの細菌が原因となります。発熱・嘔吐を伴うことが多く、水のような下痢が数日続きます。ウイルス性は対症療法が基本、細菌性は種類によって抗菌薬が必要なことがあります。
食物アレルギー
による下痢
特定の食べ物を食べた後に下痢・嘔吐・発疹などが繰り返し起こる場合は、食物アレルギーの可能性があります。特に人工乳や卵黄を摂取した後に嘔吐、下痢など消化器の症状のみがみられる食物アレルギーもあります。
抗菌薬による下痢
抗菌薬(抗生物質)の服用中や服用後に下痢が起こることがあります。腸内の細菌バランスが乱れることが原因です。多くは薬が終わると自然に落ち着きます。
過敏性腸症候群
腹痛と下痢・便秘を繰り返す状態で、検査では異常がありません。学童期以降のお子さまに見られ、ストレスや緊張が誘因になります。「登校前になるとお腹が痛くなる」といった場合はご相談ください。
乳糖不耐症
牛乳や乳製品を摂取した後にお腹が張る・下痢になる場合、乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)の働きの低下が原因のことが多いです。胃腸炎の後に一時的になることもあります。

「お腹が痛い」と訴えるお子さまはとても多いですが、原因はさまざまです。感染症・便秘・ストレス・生理痛(思春期)など多くの場合は心配の少ない原因ですが、まれに緊急の対応が必要な病気が隠れていることもあります。「いつから・どこが・どんな痛みか」を観察し、症状が強い・長引く場合は早めにご受診ください。
便秘
子どもの腹痛でとても多い原因です。「うんちがしばらく出ていない」「硬い便だった」という場合は便秘による腹痛が考えられます。へそのまわりが痛くなることが多く、痛みは間欠的で、痛くないときは食事も普通にできます。排便後に楽になるのが特徴です。
感染性胃腸炎
ウイルスや細菌による胃腸炎では、腹痛・嘔吐・下痢・発熱が同時に起こることがあります。痛みはお腹全体に広がることが多いです。
急性虫垂炎
(盲腸)
はじめはへそ周辺の痛みから始まり、次第に右下腹部の痛みに移っていくのが特徴です。発熱・嘔吐を伴うことも多く、痛みが段々強くなる場合は早めに受診してください。
腸重積
3か月〜2歳ごろの乳幼児に多く、腸の一部が腸の中に入り込んでしまう病気です。15分くらいの周期で繰り返す激しい腹痛・嘔吐・イチゴジャムのような血便が特徴です。早急な処置が必要なため、これらの症状が見られたらすぐに受診してください。
過敏性腸症候群
学童期以降のお子さまに多く、ストレスや緊張がきっかけで腹痛・下痢・便秘を繰り返します。「朝になるとお腹が痛くて学校に行けない」といった場合はご相談ください。
心因性腹痛
(機能性腹痛)
検査をしても異常が見つからないのに腹痛を繰り返す場合、ストレス・不安・環境の変化が影響していることがあります。お子さまの気持ちに寄り添いながら、必要に応じて対応を一緒に考えます。
「ご飯を食べない」という悩みは多くの保護者から聞かれます。食事量は個人差が大きく、成長の過程で食が細くなる時期は自然にあります。激しく食欲が落ちた場合や長期にわたる場合は受診をお勧めします。
感染症・発熱
風邪・胃腸炎などの感染症では、体がだるくなり食欲が落ちます。感染症の回復とともに食欲は戻ります。
口内炎・
のどの痛み
ヘルパンギーナ・手足口病・溶連菌感染症・ヘルペス感染症・亜鉛欠乏症など、口やのどが痛いと食べる量が落ちます。
便秘
便がたまってお腹が張ると食欲が落ちることがあります。
精神的なストレス・
環境の変化
入園・進学・引っ越しなどの環境変化やストレスで食欲が低下することがあります。
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