風邪症状
風邪症状

お子さまの急な発熱は、小児科で最も多い訴えのひとつです。「どうなったら病院に行けばいい?」「夜中に熱が出たらどうする?」など、不安な場面も多いかと思います。発熱の多くが風邪などのウイルス感染によるもので、発熱は体がウイルスや細菌と戦っているサインであり、防御作用でもあります。乳幼児期は体の免疫が未完成で、集団生活の中で色々な風邪や感染症にかかることで免疫が完成されていきます。
そのため成人では考えられないような頻度で風邪を引き、熱も出ます。健康な乳幼児でも1年間に6回から8回程度風邪をひくことは普通で、多い場合は12回以上ひくこともあります。一般的には37.5℃以上を発熱とします。熱があっても機嫌や食欲が保たれていれば数日間様子をみても大丈夫ですが、ぐったりしている場合や呼吸が苦しそうな場合などは待たずに受診するほうが安心です。
風邪(上気道炎)
発熱でもっとも多い原因です。鼻水・咳・のどの痛みなどの症状を伴います。原因はウイルス感染で、安静と水分補給、対症療法が治療の基本です。2〜3日で熱が下がることが多いですが、長引く場合は受診しましょう。
ウイルス感染症
頻度が高く日常的にみられ、検査や特徴的な症状から特定可能なウイルス感染症として、アデノウイルス、エンテロウイルス(ヘルパンギーナ、手足口病)、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルス、ヒトパルボウイルスB19(リンゴ病)、単純ヘルペスウイルス、新型コロナウイルス、インフルエンザウイルスなどが挙げられます。またワクチンで予防が可能な麻疹、風疹、水痘、おたふくかぜも熱の原因となるウイルスです。
突発性発疹
生後6か月〜2歳ごろの赤ちゃんに多い病気です。3〜4日間ほど熱が続き、解熱後に体・顔に赤い発疹が出ます。発疹が出たときに「突発性発疹だった」とわかることが多い病気です。
インフルエンザ
突然の38〜40℃の高熱・頭痛・関節痛・倦怠感で発症します。迅速検査で診断でき、早期(発症48時間以内)に抗インフルエンザ薬を使うことで症状を短くできます。毎年の予防接種、マスクや手洗いが有効です。
溶連菌感染症
急な発熱とのどの強い痛みが特徴です。咳や鼻水が少なく「風邪っぽくない」と感じることが多いです。舌がいちごのように赤くなることもあります。抗菌薬で治療できます。
尿路感染症
「熱はあるのに風邪症状がない」という場合に疑われます。特に乳幼児では原因不明の発熱として見つかることが多く、尿検査で診断します。抗菌薬による治療が必要です。
川崎病
4歳未満の乳幼児に多い病気です。発熱、目の充血、唇や舌の赤み、体の発疹、手足の腫れ、首のリンパ節の腫れなどが特徴です。治療が遅れると心臓の血管に影響が出ることがあるため、早めの診断が重要です。
「せきが止まらない」「鼻水がずっと続く」「のどを痛がって食欲がない」など、これらは子どもの受診でとても多い症状です。多くは風邪などの感染症が原因ですが、アレルギーや気管支の病気が隠れていることもあります。症状が長引いたり、繰り返したりする場合は早めにご相談ください。
風邪(上気道炎)
もっとも多い原因です。咳、鼻水、咽頭痛、熱が主な症状です。原因はウイルス感染で、安静と水分補給、対症療法が治療の基本です。熱は2〜3日で下がることが多いですが、咳、鼻水は1週間ほど持続することが多いです。咳、鼻水の症状が1週間以上改善しない場合や、悪化する場合はご受診ください。
気管支炎
風邪が悪化して気道の奥に炎症が広がった状態です。咳・痰が主な症状で、乳幼児では「ゼーゼー・ヒューヒュー」という喘鳴(ぜんめい)が聞かれることもあります。咳が長引く・呼吸が苦しそうな場合は早めにご受診ください。
気管支喘息
繰り返す咳やゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴(ぜんめい)が特徴の慢性的な病気です。夜間・早朝に症状が悪化しやすく、風邪や気温の変化・運動などがきっかけで発作が起きることがあります。「風邪のたびにゼーゼーする」「咳が長引く」といった場合、喘息の可能性があります。適切な治療で症状をコントロールできますのでご相談ください。
肺炎
気道のもっとも奥にある肺に炎症が起きる病気です。高熱・強い咳が主な症状です。風邪と違い症状が重く、特に乳幼児では重症化しやすいため注意が必要です。重症化すると呼吸状態や全身状態の悪化がみられます。ウイルスや細菌が起こす感染性肺炎がもっとも多い原因です。細菌性肺炎、マイコプラズマ肺炎では抗菌薬で治療します。ウイルス性肺炎は対症療法が中心です。
中耳炎
風邪に続いて耳の奥に炎症が起きる病気です。耳の痛み・耳だれが主な症状です。風邪によって鼻水が長引いている場合、中耳炎を起こしやすいため、耳の様子も確認することが大切です。
アレルギー性鼻炎
・花粉症
季節に関係なく続く鼻水・鼻づまり・くしゃみは、ダニやハウスダストなどが原因のアレルギー性鼻炎かもしれません。特定の花粉の飛散する時期に毎年症状がみられるときは花粉症の可能性があります。症状が重なると集中力の低下や睡眠の質の低下、日常生活への支障などQOLに影響することもあります。原因アレルゲンの除去/回避と症状を和らげる対症療法が一般的な治療です。
溶連菌感染症
急な発熱とのどの強い痛みが特徴です。咳や鼻水が少なく「風邪っぽくない」と感じることが多いです。舌がいちごのように赤くなることもあります。抗菌薬で治療できます。
百日咳
風邪のような症状で始まり、だんだん咳がひどくなり、息をするのも大変なほどの咳になります。咳が数週間〜数か月続くことがあります。小さな赤ちゃんがかかると呼吸が不安定になるおそれがあります。抗菌薬を内服することで菌の排出を抑えられますが、咳の改善には時間がかかります。五種混合ワクチンで一定の予防効果があります。
RSウイルス感染症
感染すると咳・鼻汁がみられます。何度も感染しますが、年齢が低いほど症状が重くなる傾向があります。「ゼーゼー・ヒューヒュー」という喘鳴や呼吸困難、哺乳不良などが見られる場合は早めにご受診ください。
クループ症候群
乳幼児に多く、犬やオットセイが吠えるような「ケンケン」という特徴的な咳と、声のかすれが現れます。ウイルス感染が原因です。夜間に悪化することが多く、呼吸が苦しそうな場合はすぐにご受診ください。吸入と内服の治療を行います。
誤嚥/気道異物
3歳未満の乳幼児ではピーナッツなどの食物、小さな玩具などを誤嚥することがあります。異物の大きさによっては窒息の危険もありますが、実際に窒息することは少なく、咳やゼーゼーが症状のことが多いです。咳は突然のむせこみで始まることが特徴です。疑った場合には、画像検査や異物摘出が可能な施設に紹介が必要です。
アナフィラキシー
アレルギー反応により、複数の臓器に急激に症状が出現・進行する状態で、咳やヒューヒューゼーゼーという喘鳴も出ることがあります。症状は急速に進行するため、速やかな受診が不可欠です。
胃食道逆流症
胃の内容物が食道内に逆流し、気持ち悪さや胸やけ、慢性的な咳などの症状がでてしまう病気です。咳に対する一般的な治療に反応が悪い場合や、胸やけなど消化器の症状を伴う場合に疑われます。胃酸を抑える内服薬で治療します。
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